お墓参りに行く時期はいつがいい?年間カレンダーで考える
お墓参りに人が集まる日は、1年のうち5つに絞れます。春のお彼岸、お盆、秋のお彼岸、年末年始、それから故人の命日。たいていのご家庭の予定は、この5つのどこかに乗っています。
では、どれを選ぶか。いつ行くべきかを定めた法令や公的な基準は、今回調べた範囲では確認できませんでした。宗派の公式サイトを開いても、時期をはっきり書いているところと、お墓参りの意味だけを述べて日付には触れないところに分かれます。決めるのは参る側、ということになります。
そこで、行事の意味から入るのをやめて、1年の並びのほうから決めていきます。1月から12月まで、その月に何があり、墓所がどんな様子になっているか。2026年と2027年の実日付を入れた表を先に置き、そのあとで自分の家の周期を決める順番へ進みます。各行事の中身については、それぞれの記事へお渡しします。
人が集まる日は、1年に5つある
お彼岸は春と秋の2回。春分の日と秋分の日をそれぞれ中日として、前後3日を加えた7日間です。日付は年ごとに動きます。理由は暦のほうにあり、国立天文台が前年の2月に暦要項を発表して、その年の春分と秋分の日時を示すからです。実際、2027年分の暦要項は2026年2月2日に国立天文台から発表されており、そこに書かれた春分と秋分の日時をもとにして、その年の彼岸の7日間が決まります。
お盆は、地域によって7月と8月に分かれます。7月13日から16日とする地域と、8月13日から16日とする地域。同じ語で、1か月ずれた日を指しているわけです。どちらを採るかは家や土地の慣習で決まっていることが多く、引っ越して墓所が変わったときや、配偶者の家のお墓へ初めて参るときになって、ずれに気づく方がいらっしゃいます。
年末年始は、掃除を兼ねて年内に行く家と、年が明けてから行く家に分かれます。命日は家ごとに違う日で、ほかの4つと違って全国共通の日付を持ちません。
5つの位置づけを、1〜2行ずつ並べておきます。
| 節目 | 1年の中での位置づけ | 詳しくは |
|---|---|---|
| 春・秋のお彼岸 | 春分の日・秋分の日を中日として、前後3日を加えた7日間。年に2回あり、日付は年ごとに動く | お彼岸という7日間の意味 |
| お盆 | 地域により7月13日〜16日と8月13日〜16日に分かれる。日付は固定で、曜日だけが年ごとに動く | お盆という行事の成り立ち |
| 年末年始 | 掃除を兼ねて年内に行く家と、年始に行く家がある。管理事務所の休業日にかかりやすい | 初詣と同じ日にお墓参りをするときの順番 |
| 命日・月命日・祥月命日 | 家ごとに日付が違う。月命日は年に11回か12回、祥月命日は年に1回 | この記事の後半で扱います |
| 年忌法要の年 | 一周忌・三回忌など。何年目に営むかの刻みが宗派で違うため、いつもの周期とは別に日を決める | — |
| 人生の節目 | 進学・就職・結婚など。浄土宗の公式FAQが、参る時期の一つとして挙げている | — |
浄土宗は公式サイトのFAQで「亡き方のご命日や、お正月や春・秋のお彼岸、お盆などの季節が一般的ですが、進学や結婚などといった人生の節目にも、ぜひお墓へお参りしましょう」と書いています。5つの節目に、人生の節目を足した形。天台宗は年中行事のページで彼岸会を春分・秋分の日の前後3日間と定め、「法要や墓まいりをして先祖の霊を供養する行事となっています」と説明しています。浄土真宗本願寺派の公式FAQには、参る時期を指定した記述を今回は確認できませんでした。真言宗と日蓮宗については今回確認していません。
公的にどの日と決まっているわけではありません。それでも宗派の公式が挙げている日と、実際に人が動く日は、おおむね重なります。
2026年と2027年、12か月を1枚で見る
下の表は、1年を12行に割ったものです。その月に何があるか、実日付はいつか、墓所がどんな様子になっているか。この3つを横に並べています。気温と降水量は気象庁が公表している東京の平年値で、統計期間は1991年から2020年までの30年です。月ごとの数字まで並べたのは、暑さと雨の量が、その日の作業にかかる時間と体への負担をほとんど決めてしまうからで、行事の日付だけを見て日を選ぶと、着いてから予定が狂います。
| 月 | その月の節目 | 2026年/2027年の実日付 | 墓所の様子(東京の平年値) |
|---|---|---|---|
| 1月 | 年始の参り | 元日は1月1日(木)/1月1日(金) | 日最低気温1.2℃。草は止まっている。朝は水が凍ることがある |
| 2月 | 定まった節目はない | — | 日最低気温2.1℃、降水量56.5mm。1年で最も静かな月 |
| 3月 | 春のお彼岸 | 3月17日(火)〜23日(月)/3月18日(木)〜24日(水) | 平均気温9.4℃。草丈が低く、掃除の時間が最も短く済む |
| 4月 | 入学・就職などの節目 | — | 平均気温14.3℃、降水量133.7mm。草が伸び始める |
| 5月 | 春の連休 | 4月29日から5月5日にかけて祝日が並ぶ | 平均気温18.8℃、降水量139.7mm。草の伸びが本格化する |
| 6月 | 梅雨入り | 関東甲信の梅雨入りの平年は6月7日ごろ | 降水量167.8mm、平均気温21.9℃。石の北面に苔が付きやすい |
| 7月 | 7月をお盆とする地域はここ/梅雨明け | 7月13日〜16日。関東甲信の梅雨明けの平年は7月19日ごろ | 平均気温25.7℃。湿気が抜けきらないまま気温が上がる |
| 8月 | 8月をお盆とする地域はここ | 8月13日〜16日 | 平均気温26.9℃、日最高気温31.3℃で1年の最高。日陰が少ない |
| 9月 | 秋のお彼岸 | 9月20日(日)〜26日(土)/9月20日(月)〜26日(日) | 降水量224.9mm。夏に伸びた草が残っている |
| 10月 | 定まった節目はない | — | 降水量234.8mmで1年の最多。落ち葉が出始める |
| 11月 | 定まった節目はない | — | 平均気温12.5℃、降水量96.3mm。草は止まり、落ち葉が増える |
| 12月 | 年末の掃除 | 都立霊園の管理事務所は12月29日〜1月3日が休業 | 平均気温7.7℃、降水量57.9mm。作業しやすいが日が短い |
12行を通して眺めると、山と谷がはっきり出てきます。当社で承ったお墓掃除の件数も同じ形で、8月が487件で最も多く、次が9月の236件、3月が225件。2月は66件まで下がります。夏の盛りと彼岸に集中し、寒い時期は空く。現場の混み具合も、だいたいこの通りです。山が二つ、谷が一つ。8月と9月に依頼が寄るのは、暑さで自力の作業が難しくなる時期と、夏のあいだに伸びた草がいちばん重くなる時期とが、たまたま同じところへ来てしまうからです。
彼岸の実日付は、国立天文台の暦要項で確認しました。春分は2026年が3月20日、2027年が3月21日。秋分はどちらの年も9月23日です。この日を中日として前後3日を足すと、7日間の範囲が決まります。祝日の日付は内閣府の「国民の祝日について」で照らし合わせました。
3月から5月。草が低く、体にいちばん軽い
春のお彼岸に墓所へ行くと、思っていたより荒れていない。冬のあいだ、草の伸びが止まっているからです。東京の3月の平均気温は9.4℃、日最低気温は5.0℃。この温度帯では雑草の成長が鈍く、秋のうちに伸びたぶんも枯れているため、1年のうちで、掃除にかける時間がいちばん短く済む時期にあたります。
体への負担も軽い。汗をかかず、水も冷たすぎない。ご高齢の方がお一人で行かれるなら、3月と11月。この2か月が最も無理がありません。
4月に入ると平均気温が14.3℃まで上がり、草が動き始めます。5月は18.8℃で降水量139.7mm。ここから伸び方が変わります。春の彼岸に一度整えておくと、次に行くまでの荒れ方が違ってくるわけです。3月のうちに根元まで手を入れておけば、初夏に伸びてくる草の量そのものが変わるので、次に行くのが夏になったとしても、その場で使う時間は短く収まります。
春は人生の節目とも重なる季節です。進学、就職、結婚。浄土宗のFAQが挙げていた「人生の節目」は実際には3月から4月に集まりますから、お墓へ報告するために日を作るなら、ちょうど彼岸の前後という並びになります。7日間に何をするかはお彼岸の期間にすることにまとめてあります。
6月と7月、雨がほとんどを決める2か月
気象庁が公表している関東甲信の梅雨入りの平年は6月7日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。この6週間ほどで、墓所の様子はかなり変わります。6月の東京の降水量は167.8mm、平均気温は21.9℃。濡れたまま気温が高い状態が続くため、石の北面や地面に近い部分に苔が付きやすくなります。梅雨は苔の季節です。
花立ての水も傷みが早くなります。前に供えた花がそのまま残っていると、水が濁り、においが出る。夏に向けて、いちばん先に手当てが要るのがここ。花立ての水です。石に付いた苔をどう落とすかは墓石についた苔の落とし方に譲ります。
7月をお盆とする地域では、この2か月の終わりが盆にあたります。7月と8月のどちらになるかは地域で決まっているので、初めて参る土地なら、墓地の管理事務所に確かめておくと確実です。
雨の合間を狙うなら、前日が晴れていた日を選ぶ。地面がぬかるんでいると、道具も靴も汚れます。傘を差したまま片手で掃除をするのは、思っている以上に体力を使う作業です。梅雨のさなかに無理をして日を作るより、6月と7月はいったん空けておいて、春の彼岸か秋口へ回したほうが、かける手間が同じでも仕上がりはずっと良くなります。
8月に行くなら、暑さと人出を同時に引き受ける
8月の東京は、平均気温26.9℃、日最高気温の平年値が31.3℃。どちらも1年でいちばん高い月です。墓所には日陰が少なく、水道まで距離があることも多い。石は日射で熱を持ちます。水も多めに要ります。
それでも8月に人が集まるのは、多くの地域でお盆が13日から16日に置かれ、その週に休みを取りやすいからです。13日から16日のどの日に参るかはお盆にお墓へ行くのはいつかで扱っています。行事としての成り立ちはお盆という行事の成り立ちをご覧ください。
混雑の度合いは、日付そのものより曜日で決まります。13日から16日のうち土日にあたる日に、人が集中する。曜日の並びを見ておくと、2026年は8月15日が土曜で16日が日曜、2027年は8月14日が土曜で15日が日曜にあたります。外すのはこの2日。駐車場も水汲み場も、それだけでだいぶ違います。
行くなら朝のうち。開門の時間は霊園ごとに違うので、前日までに確認しておきます。お盆の週にどうしても行くのであれば、開門の直後をねらって1時間ほどで切り上げる組み立てにしておくと、暑さにあたる時間も、水汲み場に並ぶ時間も短くて済みます。時間帯をめぐって言われていることの根拠はお墓参りの決まりごとの実際で調べてあります。
9月から11月。夏の名残と落ち葉が入れ替わる
秋のお彼岸は、春よりも手がかかります。夏のあいだに伸びた草がまだ残っていて、そこへ雨が重なるからです。9月の東京の降水量は224.9mm、10月は234.8mm。この2か月が1年で最も雨の多い時期にあたります。高温と多雨を通り抜けたあとの墓所は、春の彼岸に見た姿とはずいぶん違います。同じ7日間でも、春の彼岸に見た区画とは草の量が違います。秋に初めてご自分で手を入れる方は、時間を多めに見ておいたほうが安全です。
秋の彼岸の日取りは、2026年が9月20日から26日まで、2027年も同じく9月20日から26日で、中日はどちらの年も9月23日です。その年の過ごし方は2026年の秋のお彼岸の日程に、お供えの選び方はお彼岸のお供え物の選び方で扱っています。
10月に節目はありません。だから空いています。混雑を避けたい方には、ここが狙い目です。彼岸明けから11月上旬まで。
11月に入ると平均気温は12.5℃まで下がり、降水量も96.3mmに落ちます。草の伸びは止まります。かわりに落ち葉。いちょうやかえでの色づきは気象庁の生物季節観測の対象になっていますが、東京の平年日の具体的な数値は今回確認できませんでした。木の多い霊園では、11月から12月にかけて落ち葉が墓所に積もっていきます。掃く季節に変わります。
12月から2月は、窓口が閉まり、朝が凍る
年末年始でいちばん見落としやすいのが、管理事務所の休みです。都立霊園を管理する公益財団法人東京都公園協会は、谷中霊園の案内ページで管理事務所の休業日を「年末年始(12月29日~1月3日)」と示しています。同じページには、清掃やお手入れ用具の貸し出しを行っている旨の記載もあります。
この6日間は、用具を借りられない可能性があります。桶もひしゃくも、ほうきも。借りられません。何を持っていくかはお墓参りの持ち物リストにまとめました。年末に掃除まで済ませたいなら、12月28日までに行くのが安全です。年始なら1月4日以降にします。休業日は霊園ごとに違います。行く前に、自分の霊園の案内を見ておいてください。
年末と年始では、どちらに行くのがよいのでしょうか。掃除をするなら年末、手を合わせるだけなら年始が向いています。分かれ目は道具です。年内であれば管理事務所が開いていて用具を借りられますし水も出ますが、年始は貸し出しを受けられない期間にかかりやすいので、参ることだけに絞ったほうが無理がありません。
元日に行く場合、初詣との順番を気にされる方がいます。この点は初詣と同じ日にお墓参りをするときの順番で扱っています。
1月と2月は、水が凍ります。東京の日最低気温の平年値は1月が1.2℃、2月が2.1℃。都心でこの数字ですから、内陸や北の地域ではもっと下がります。朝いちばんに着くと蛇口が凍っていて、水が出るまで待つことになる。水道が凍っていると花立ての水を替えることも雑巾を絞ることもできませんから、冬に参るなら気温の上がる昼前後を選び、必要なぶんの水はペットボトルで持っていくほうが確実です。
命日、月命日、祥月命日。軸をどれか一つに決める
命日は、故人が世を去った日そのもの。月命日は毎月巡ってくる同じ日を、祥月命日は同じ月の同じ日を指すと、一般には言われています。ただし、この3語を定義した記述は、今回確認した宗派の公式サイトでは見つけられませんでした。浄土宗のFAQには位牌の説明のなかで「命日」の語が出てきますが、月命日と祥月命日の区別までは書かれていません。辞書での裏づけも今回は取れていないため、ここでは一般的な用法として扱います。
言葉の整理より、回数のほうが実務に効きます。月命日は年に11回か12回。祥月命日のほうは年に1回です。この差は大きい。桁が一つ違います。
では、どちらを軸にすればよいのでしょうか。年に1回の祥月命日を軸に置き、ほかは都合のつく日へ回すのが、いちばん無理の少ない組み立てです。月命日を毎月守るとなると、墓所が徒歩か自転車で行ける範囲にあることがほぼ前提になります。遠ければ、年に1回の日を確実に押さえるほうが長持ちします。
命日を軸にする利点は、日付が動かないことです。彼岸は暦で動き、お盆は曜日で動きます。命日だけは毎年同じ日。予定に組み込みやすく、家族に伝えるときも説明が短くて済みます。何年か先まで同じ日を押さえておけるので、遠くに住むきょうだいと日程を合わせるときにも、その日を基準にして前後の週へ寄せるだけで話がまとまります。
一周忌や三回忌といった年忌にあたる年は、この周期とは別に日を決めます。何年目に何を営むかは宗派によって刻みが違い、独自の年回表を持つところもあります。年忌の年が近づいたら、先祖代々のお墓があるお寺、つまり菩提寺(ぼだいじ)に相談して日取りを決めてください。
年に何回にするか。回数は家の事情で決まる
年に何回が普通なのでしょうか。全国の24歳から79歳までの男女500名に尋ねた調査があります。2026年8月10日公表、全国石製品協同組合調べ。回答した500名のうち、「年に2〜3回程度」が22.8%で最も多く、次が「年に1回程度」の17.2%、「数年に1回程度」が7.4%でした。年に1回から3回。これが実際の分布です。
同じ調査で、お墓参りをしていると答えたのは500名中289名、57.8%でしたから、10人のうち4人ほどは行っていない計算になります。全体の5.4%は「行きたいが、事情があり行けていない」と回答しています。行けていない状態は、めずらしいことではありません。
回数を決めるときは、気持ちからではなく移動時間から逆算します。片道2時間なら、往復と作業でほぼ1日。この1日を年に何度、家族の予定に組み込めるか。そこで出た数が、その家の現実的な回数です。そこが分かれ目です。回数を先に決めてから予定を探すと、埋まらないまま年が過ぎることが多いので、動ける日を数えたうえで回数を決める順番のほうが、結果として長続きします。
年1回に決めたなら、どの月に置くかが次の判断になります。掃除まで自分でやるなら3月か11月。行事に合わせたいなら春か秋の彼岸。家族が集まる日に合わせたいなら8月になります。この3つの軸のどれを取るかで、月はおのずと決まります。
年2回にできるなら、春と秋に分けるのが素直な組み立てです。3月と9月なら、およそ半年おき。伸びた草がいちばん重くなる前に手が入り、どちらか一方に行けない年があっても、間隔は1年で収まります。
連休の並びが変わると、混む日も動く
同じ「秋の彼岸」でも、混む日は年によって変わります。なぜ動くのでしょうか。彼岸の7日間は春分と秋分に合わせて動き、敬老の日のような祝日はハッピーマンデー制度で曜日に合わせて動くため、2つの重なり方が年ごとに違ってくるからです。
二つの年の並びを、実日付で見比べておきます。
| 時期 | 連休の並び | 彼岸入りと中日の位置 |
|---|---|---|
| 2026年 春 | 3月20日(金・春分の日)から22日(日)までの3連休 | 彼岸入り3月17日(火)は平日。中日が連休の初日にあたる |
| 2026年 秋 | 9月19日(土)から23日(水・秋分の日)までの5連休 | 彼岸入り9月20日(日)も中日9月23日(水)も、連休のなかに入る |
| 2027年 春 | 3月20日(土)から22日(月・振替休日)までの3連休 | 彼岸入り3月18日(木)は平日。中日3月21日(日)が連休の中日にあたる |
| 2027年 秋 | 9月18日(土)から20日(月・敬老の日)までの3連休 | 彼岸入り9月20日(月)が連休の最終日。中日9月23日(木)は単独の祝日 |
並びが際立つのは2026年の秋です。9月19日の土曜から23日の水曜までが5連休になります。敬老の日が9月21日、22日は祝日にはさまれた休日、23日が秋分の日。彼岸入りの9月20日は、この連休の2日目にあたります。7日間のうち5日が休みという年は、そう多くありません。人出もこの5日に寄ります。
翌年は形が変わります。2027年は敬老の日が9月20日で、連休は18日の土曜から20日の月曜まで。彼岸入りが連休の最終日になり、中日の9月23日は木曜の単独の祝日です。人の流れが入りと中日で二手に割れる年、ということになります。
春は2年とも3連休です。春分の日が金曜にあたる2026年は3月20日から22日まで、春分の日が日曜にあたる2027年は22日の月曜が振替休日となって、やはり20日から22日までの3日間になります。ただし彼岸入りはどちらの年も平日で、2026年が3月17日の火曜、2027年が3月18日の木曜。ここを選べば、7日間のうちで最も静かな日に参れます。
混雑を避けたいなら、連休から1日か2日ずらす。彼岸の7日間のうち、連休に入っていない日を選べば、同じ期間内にいながら人出を外せます。お参りの日を彼岸のなかに収めたい方には、この手が使いやすいはずです。
墓が遠いとき、1年のどこに置くか
当社をご利用の方の55.2%は首都圏にお住まいです。513名にうかがった結果です。お墓のあるのは、生まれた土地や配偶者の実家であることが多い。住まいと墓所が離れているご家庭は、少なくありません。
遠方の場合、年に何回行くかより、どの1回を確実に押さえるかで考えます。移動を含めて丸1日から2日を使うことになるので、5つの節目すべてに合わせようとすると予定が組めなくなります。一日仕事になります。優先順位を先に決めておく。ここが出発点です。遠方であればあるほど、その日にどこまで手を入れるかを行く前に決めておくかどうかで、当日の疲れ方も、帰りの新幹線や飛行機の時間も変わってきます。
掃除まで含めてご自分でやりたいなら3月の彼岸を軸にするのがよく、冬のあいだ草が伸びていないぶん、同じ時間で終えられる範囲が広くなります。家族と一緒に行きたいなら8月。人は多く暑さもありますが、休みを合わせやすい月です。日程の自由がきくなら10月から11月上旬。ここが1年でいちばん空いています。
そのうえで、行けない年があってもかまいません。年1回と決めていても、その1回に予定が入ることはあります。翌年に回したからといって、墓所が取り返しのつかない状態になるわけではありません。草は伸び、落ち葉は積もりますが、どちらも手を入れれば戻ります。
どうしても足を運べない年には、代行という手もあります。掃除や参りを頼み、写真で状態を見て、そのうえで自分が行く年を決める。お墓参り代行の流れと代行サービスの内容と料金に、頼むと何がどうなるかを書いてあります。
行く時期について、よくいただく質問
お彼岸は、入りの日と中日のどちらに行くとよいですか
7日間のどこでも差し支えありません。中日は春分の日と秋分の日にあたり祝日ですから、人が集まりやすい日です。空いている日を選びたいなら、入りの前後か、明けに近い日へ振ってください。
元日にお墓参りをしてもよいですか
差し支えありません。浄土宗のFAQも「お正月」を一般的な時期の一つに挙げています。ただし都立霊園の管理事務所は1月3日まで休みで、用具の貸し出しを受けられない可能性があります。掃除まで考えているなら、年内か1月4日以降にしてください。
混雑を避けたいのですが、どの日を選べばよいですか
彼岸やお盆の期間内であれば、土日祝と重ならない日が確実です。期間を外してよいなら、彼岸明けから11月上旬まで。節目がなく、気温も下がって動きやすくなります。
一周忌や三回忌の年は、いつもの時期とは別に行くのですか
年忌法要の日は、いつもの周期とは別に決めます。何年目にどの法要を営むかは宗派で刻みが違うため、その年が近づいたら菩提寺に日取りを相談してください。年忌の日に参ったあと、いつもの彼岸やお盆にも行くかどうかは、ご家庭で決めて構いません。
何年も行けていないのですが、いつ行くのがよいですか
草の量がいちばん少ない3月か11月をおすすめします。長く手が入っていない墓所は、草も落ち葉もたまっているぶん作業が増えるからです。気温が穏やかで草の伸びが止まっている月なら、同じ時間で片づく範囲が広くなります。日を決めきれないなら、まず様子を見るだけの日として設定しても差し支えありません。何年ぶりであっても、着いてまずやることは変わりません。落ち葉を寄せ、水をかけ、手を合わせる。それで足ります。順番も道具も、あとから足せます。
カレンダーに、まず1日だけ印をつける
1年に5つの節目があり、暦の上では同じところに戻ってきます。5つ全部に行く必要はありません。全国石製品協同組合の調査で最も多かったのは年に2〜3回、次が年に1回でした。その範囲に収まっていれば、回数として足りないということはありません。
決める順番は、こうです。掃除まで自分でやるかどうかで月を選び、その月のなかで連休を外した日を選ぶ。年忌にあたる年だけ、別に日を立てる。それ以外の年は、選んだ月を動かさずに置いておく。
冒頭の問いに戻ります。いつ行けばよいか。公的に決まった日は確認できませんでしたが、暦と天気と管理事務所の休みを重ねると、行きやすい日はかなり絞り込めました。3月と11月は体が楽で、10月は空いていて、8月は人が多く、年末年始は道具が借りられない。この4つを頭に入れたうえで、自分の家がいちばん動きやすい月を一つ選べば、あとは連休の並びを見て日をずらすだけで、その年のお墓参りはだいたい決まります。
まずは1日だけ。手元のカレンダーに印をつけてください。次にどうするかは、その日が来てから決めても間に合います。それで十分です。