お盆にお墓へ行くのはいつ?13日・16日それぞれの意味

お盆にお墓へ行くのはいつ?13日・16日それぞれの意味

8月に行うお盆は、13日から16日まで。日付は毎年変わりません。お墓へ足を運ぶ日としていちばん多く選ばれているのは、初日の13日です。ご先祖をお迎えする日とされているからです。

ところが、この「13日に迎えて16日に送る」という並びは、どこでも同じというわけではありません。宗派の公式サイトを一つずつ開いていくと、送る日を15日と書くところと、16日と書くところがあります。7月に行う地域もある。旧暦のまま行う地域もある。日付の話だけで、これだけ枝分かれします。

だからこそ、13日から16日までの一日一日が何の日なのかを先に押さえておくと、自分の家がどこに当てはまるかを判断しやすくなります。実際の日付と曜日、宗派の公式が書いている中身、墓所が混む時間帯と暑さの実際。この順で確かめていきます。

13日から16日。動くのは日付ではなく曜日のほう

国立天文台が発表した令和8年(2026)暦要項の日曜表によると、2026年8月の日曜は2日・9日・16日・23日・30日でした。ここから曜日を数えると、13日が木曜で16日が日曜。最終日が日曜にあたる年です。翌2027年は13日が金曜、16日が月曜になります。

日付 2026年 2027年 一般的な呼び方
8月11日 山の日(国民の祝日)
8月12日 平日
8月13日 盆の入り・迎え盆
8月14日 中日
8月15日 中日(宗派によっては送る日)
8月16日 盆明け・送り盆

先に一つ、はっきりさせておきたいことがあります。この期間は、国民の祝日ではありません。内閣府が公表している令和8年の国民の祝日一覧に、お盆にあたる日は載っていないのです。この月にある祝日は、11日の山の日だけです。その趣旨も「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」と定められていて、お盆とは関係がありません。

暦要項の注記も同じことを裏づけています。祝日以外に休日となるのは「5月6日、9月22日」の2日だけ、と書かれている。盆どきには、その種の休日も一日もありません。つまり、お盆に会社が休みになるかどうかは、国の決めごとではなく、それぞれの職場の判断です。

そのうえで、2026年の休みの並びを振り返ってみます。11日の火曜が祝日、12日の水曜は平日、13日の木曜から16日の日曜までが盆にあたります。12日の一日だけ休みを取れば、11日から16日まで6日続きます。10日の月曜も休めば、8日の土曜から16日の日曜まで9日。帰省の予定を立てるときに効いてくるのは、この12日をどう扱うかでした。2027年は13日が金曜で16日が月曜ですから、11日の水曜と12日の木曜を休めば、11日から16日まで6日続きます。

迎える日、送る日。13日から16日には別々の役目がある

13日は、迎えに行く日

浄土宗は公式サイトの盂蘭盆会のページで「お盆は一般に7月または8月の13日から15日(16日)ですが、地方により多少の違いが見られます」と書いたうえで、「初日である13日に、先立たれた方のみ霊が戻ってこられるとされます」と続けています。起点が13日だという点は、複数の宗派で一致しています。

この日にお墓へ行く、という手順を明記しているのが曹洞宗です。曹洞宗の年中行事のページには「13日は『迎え盆』といい、夕刻にご先祖様をお迎えします。まず菩提寺とお墓にお参りし、お花やお線香を供え、ご先祖様をご案内する気持ちで提灯に明かり(迎え火)を灯し、家路につきます」とあります。お墓が先で、家が後。順番まで書かれているわけです。

「13日にお墓参りをする人が多い」というのは、単なる慣習の話ではありません。宗派の公式が、そういう段取りを示している。ここを知っておくと、13日に行けなかったときの判断もしやすくなります。

14日と15日は、家にいていただく日

迎えたあとの中日は、家の中でお迎えする期間とされます。曹洞宗は「お盆の期間中は、お団子やソウメン、ぼた餅などの変わり物と、『水の子』といわれる米と生茄子、胡瓜などをサイの目に切ったものを、ハスの葉などに盛って供えます」と書いています。日蓮宗も「この期間はご先祖様は私たちと共に生活しているとされています」としています。

この考え方でいくと、中日はお墓が空になっている、ということになります。それでも中日にお墓へ行く人は少なくありません。混雑を避けたい、13日は仕事が入っている、親族が集まるのが14日だから。理由はさまざまです。宗派の公式に、中日の墓参を禁じた記述は見つかりませんでした。

16日は、送り出す日

曹洞宗は「16日(地域によっては15日)は、お迎えしたご先祖様をお見送りする『送り盆』の日です」と書いています。この日に灯籠流しや京都の大文字が行われることも、あわせて記されています。

送り火や迎え火をどう焚くか、盆提灯や精霊棚をどう飾るかは、それ自体で一つの大きな話になります。オガラの折り方、火を置く場所、飾りの向き。このあたりはお盆の風習としきたりのほうで扱っているので、そちらをご覧ください。ここでは、日付の意味だけを整理しておきます。

送る日が15日か16日か、宗派の公式で答えが割れている

「16日が送り盆」と書いた解説記事は、いくらでも見つかります。ところが宗派の公式サイトを一つずつ当たっていくと、その通りに書いてあるところは多くありません。

宗派 公式サイトに書かれている日付 送り出す日
浄土宗 7月または8月の13日から15日(16日) 15日(16日)
曹洞宗 7月15日、月遅れ盆(8月15日)、旧盆(旧暦7月15日)のいずれか 16日(地域によっては15日)
天台宗 一般的に7月13日〜16日(または8月の同日) 期間の記載のみ
日蓮宗 七月十五日(日本書紀の記録として) 記載を確認できず
浄土真宗本願寺派 日付の記載を確認できず 迎える・送るという考え方をとらない

並べてみると、浄土宗と曹洞宗で括弧の位置が逆になっているのがわかります。浄土宗は15日を主として16日を括弧に入れ、曹洞宗は16日を主として15日を括弧に入れている。どちらも間違いではありません。それぞれの宗派が、それぞれの伝わり方を書いているだけです。

では、なぜここまで割れるのでしょうか。理由は、お盆の由来にある日付が15日だからです。浄土真宗本願寺派の仏教語豆事典は『盂蘭盆経』について「お釈迦さまの弟子・目連尊者の母親が餓鬼道に落ちてそのような苦しみにあっているとき、お釈迦さまの教えに従って、七月十五日に多くの高僧たちに供養し、母親を救ったところから始められた」と説明しています。日蓮宗も日本書紀を引いて「推古天皇十四年(606)に『この年より寺毎に、四月八日・七月十五日に斎を設けた』と日本書記に書かれており、これが始まりとされています」としています。

もとになる日は七月十五日。その一日の行事が、日本で暮らすなかで前後にふくらんで、迎える日と送る日ができていった。そう考えると、15日を送る日とする土地と、16日を送る日とする土地が並んで残っている理由に説明がつきます。

どちらが正しいか、という問いには意味がありません。自分の家がどちらでやってきたかを確かめるのが早道です。わからなければ、菩提寺(ぼだいじ。先祖代々のお墓があるお寺)に一度うかがってみてください。「うちは15日に送りますか、16日ですか」と聞けば、その土地の答えが返ってきます。

中日にお参りする「留守参り」は、出どころが見つからない

盆の日程を調べていると、「留守参り」という言葉に行き当たります。ご先祖が家に戻っている14日や15日に、留守になったお墓へお参りする。そういう習わしだ、と説明されています。

この言葉の根拠を探しました。浄土宗、浄土真宗本願寺派、曹洞宗、天台宗、日蓮宗。それぞれの公式サイトを開きましたが、「留守参り」という語も、その習わしの説明も、確認できませんでした。

確認できなかった、というだけです。存在しないとは書きません。地域や寺院に伝わってきた言い方が、たまたま宗派の公式ページに載っていないというのは、よくあることだからです。ただ、「全国的な伝統」として語るには、いまのところ裏づけが足りません。中日にお参りする理由を、この言葉に求める必要はないだろう、とは言えます。

七月盆と八月盆に分かれたのは、明治の改暦から

東京や横浜の一部、静岡の一部などでは、お盆を7月に行います。全国の多くの地域は8月。この分かれ方の起点は、はっきりしています。

国立公文書館は、明治5年(1872)11月9日に太陰暦を廃して太陽暦を採用する詔書が発せられ、太政官布告第337号によって公布されたと記録しています。同館の説明によれば、この布告で「旧暦の明治5年12月3日を新暦の明治6年1月1日とすること」が定められました。ある日を境に、暦そのものが入れ替わったわけです。

それまでのお盆は、旧暦の7月15日。新しい暦にそのまま置き換えると7月15日になりますが、季節としては旧暦の7月より一月ほど早い。そこで、日付をそのまま新暦の7月に移した地域と、季節を合わせて8月に移した地域に分かれました。

この分かれ方の理由については、「新暦の7月は農繁期と重なるから一月遅らせた」「東京は官公庁のお膝元だったので切り替えが早かった」という説明をよく見かけます。もっともらしく聞こえます。ただ、公的な記録や宗派の公式資料でその根拠を探しましたが、見つけられませんでした。何割が8月盆かという数字も、出典の取れるものは確認できていません。ここは通説として受け止めておくのが正確なところです。

おもしろいのは、都立霊園がどちらも受け入れていることです。公益財団法人東京都公園協会が2026年7月6日に八柱霊園のお知らせとして出した「お盆期間中のお知らせ」は、対象期間を「7月13日(月)〜16日(木)」と「8月13日(木)〜16日(日)」の両方としています。この期間は正門・西門・東門の開閉時間を6時から18時に変更する、とも書かれています。7月盆の家も8月盆の家も同じ霊園にお墓を持っている。運営する側は、両方に合わせるほかないのです。

旧盆と月遅れ盆は、同じものではない

ここは言葉の整理が要ります。「旧盆」と「月遅れ盆」を同じ意味で使っている解説を見かけますが、この二つは指しているものが違います。

書き分けている一次情報があります。曹洞宗の年中行事のページです。「お盆の時期は地方によって様々ですが、一般には7月15日、あるいは月遅れ盆(8月15日)や旧盆(旧暦7月15日)のいずれかに行われるのが一般的です」。月遅れ盆には8月15日、旧盆には旧暦7月15日と、はっきり別の日付が振られています。

呼び方 基準になる日 2026年にあたる日 年によって動くか
七月盆 新暦7月13日〜16日 7月13日(月)〜16日(木) 動かない
八月盆・月遅れ盆 新暦8月13日〜16日 8月13日(木)〜16日(日) 動かない
旧盆・旧暦盆 旧暦7月13日〜15日 8月25日(火)〜27日(木) 毎年動く

月遅れ盆は、新暦の7月盆をひと月うしろへずらしたもの。毎年8月13日から16日で固定です。旧盆はそうではありません。旧暦の7月15日前後を指す言葉であって、新暦に直すと年ごとに日付が変わります。

では、2026年の旧盆はいつにあたるのでしょうか。国立天文台が公表している朔弦望の表では、2026年の朔(新月)は8月13日の2時37分と9月11日の12時27分です。旧暦は新月の日を各月の1日と数えるので、8月13日が旧暦7月1日にあたります。そこから12日進めると、旧暦7月13日は8月25日の火曜。14日が8月26日の水曜、15日が8月27日の木曜という計算になります。

ただし、この日付を「国立天文台が発表している」と紹介するのは誤りです。同台のよくある質問には、こう書かれているからです。「さて現在、日本で『公式な』太陰太陽暦の計算というものはおこなわれていません。そのため国立天文台でも、『今日は旧暦の何日か?』などの、太陰太陽暦に関するお問い合わせには、はっきりとしたお答えができないことがありますことをご理解ください」。上の日付は、公表されている新月の時刻から数えた結果です。旧暦の日付を国が確定させる仕組みは、いまの日本にありません。

この年には、たまたまの一致があります。新暦の8月13日が、そのまま旧暦の7月1日にあたる。月遅れ盆の初日と、旧暦7月の始まりが重なった年です。

旧暦のお盆をいまも守っているのが沖縄です。沖縄県公文書館は「旧暦7月13日から15日は旧盆です。沖縄では旧盆はとても重要な年中行事です」としたうえで、「盆の入りである13日は『ウンケー』と言い、あの世から祖先の霊をお迎えする日です。14日は『ナカヌヒ』(中日)、15日は『ウークイ』、祖先をあの世にお送りする日です」と説明しています。三日間で、送る日は15日。本土の8月盆とは日付も長さも違います。

浄土真宗のお盆は、迎えて送るという形をとらない

ここまで「迎える」「送る」という言葉を使ってきましたが、この考え方をとらない宗派があります。浄土真宗です。

浄土真宗本願寺派は「お盆迎える心持ち」という記事で、「浄土真宗にご縁のある方々は、お盆を迎えるための”特別な準備”は必要ありません」と述べています。理由も書かれています。お浄土に生まれた方々は「阿弥陀仏とともに、大いなる慈悲の心で、迷いの中で苦しむ私たちを、いつも見守ってくださっている」から。だから「亡くなった方々の罪障を除き、冥福を祈るために行う『追善供養』は必要ありませんし、精霊棚、施餓鬼棚もいりません」と続きます。

限られた期間だけ戻ってこられる、という受け取り方をしないのです。同派は呼び名についても触れていて、仏教語豆事典には「浄土真宗ではお盆のことを『歓喜会』とも呼んでいました」とあります。「とも」であり、過去形。「浄土真宗ではお盆を歓喜会と呼びます」と言い切ると、原文からずれます。

誤解のないように付け加えると、これはお墓参りをしないという話ではありません。同じ記事は「ぜひとも、お寺で行われる法要、家庭でのお盆参りで法話を聞いてください」と呼びかけています。手を合わせる先が、迎えたご先祖ではなく、いつも見守ってくださっている仏さまである、という違いです。

何時に行くか。日の出と日の入りから逆算する

お墓参りは午前中に、とよく言われます。午前中でなければいけないのでしょうか。そう定めた宗派の公式は、確認した範囲では見つかりませんでした。むしろ曹洞宗は迎え盆について「夕刻にご先祖様をお迎えします」と書いていて、夕方の墓参を前提にしています。

時間を決めるうえで、確実な手がかりが二つあります。日の出と日の入り、それから霊園の開門時間です。

国立天文台の令和8年暦要項によれば、東京の日の出と日の入りは8月9日が4時55分と18時38分、8月19日が5時03分と18時26分(いずれも中央標準時)。盆どきの東京は、朝5時前に明るくなり、夕方6時半ごろに暗くなります。八柱霊園がお盆期間に正門を6時から18時まで開けているのは、この明るさの範囲におさまる時間設定です。

ここから逆算すると、選べる時間帯が見えてきます。5時台から6時台は、いちばん涼しく、いちばん空いています。開門と同時に入って、7時前に手を合わせて出る。これができれば、暑さも混雑も避けられます。午後にしか行けないなら、16時を過ぎてからのほうが楽です。閉門が18時なら、17時に入って17時40分には出る、という組み立てになります。

気をつけたいのは、閉門時刻が霊園ごとに違うこと。同じ都立霊園でも、小平霊園はお盆期間に正門を6時から19時30分まで開けた年があり、入園は19時までとされていました。門によって時刻が違う霊園もあります。八柱霊園でいえば、正門・西門・東門が6時から18時なのに対し、南門と南中央門は8時から17時です。行き慣れていない門から入ろうとして閉まっていた、ということが起こりえます。事前に管理事務所へ確認するのが確実です。

時間帯についてのより一般的な考え方は、お墓参りの決まりと作法のほうで、六曜との関係も含めて整理しています。

13日は、高速道路の下りがいちばん混む日でもある

迎え盆の13日にお墓へ行きたい。ところが実家が遠い。この二つが重なると、道路の事情が効いてきます。

NEXCO東日本が令和8年7月17日に発表した渋滞予測は、令和8年8月7日から16日までの10日間を対象としています。下り方面については「特に8月12日(水)、13日(木)が要注意!」。いちばん長い渋滞の予測は、8月13日の11時、E4東北道の矢板北PA付近を先頭に最大35kmです。上り方面は「特に8月14日(金)、15日(土)」で、8月15日18時にE17関越道の坂戸西SIC付近を先頭に最大40km。10km以上の渋滞は期間中133回と見込まれていました(令和7年の実績は104回。ただし前年は荒天の影響で渋滞が少なかったと注記されています)。

方面 混みやすいとされた日 いちばん長い渋滞の予測
下り 8月12日(水)、13日(木) 8月13日11時 E4東北道 矢板北PA付近 約35km
上り 8月14日(金)、15日(土) 8月15日18時 E17関越道 坂戸西SIC付近 約40km

つまり、いちばん墓参の多い日と、下りがいちばん混む日が重なります。13日の午前に着きたければ、渋滞のピークもその時間帯です。

地域によってピークの位置は変わります。NEXCO中日本が同じ日に出した予測では、下り線のピークは「2026年8月8日(土)〜8月9日(日)」、上り線は「8月14日(金)」。東日本より下りが数日早い。同じ8日には、E20中央自動車道の下り線、相模湖IC付近を先頭に最大45kmの渋滞が見込まれていました。自分が通る路線の予測を見ておかないと、判断を誤ります。

もう一つ、費用に関わる注意があります。NEXCO東日本は「期間中は休日割引が適用されません」と明記しています。土日に動けば安くなる、という前提が、お盆期間には当てはまりません。

暦の上では秋。それでも墓所は真夏のまま

盆の入りは、立秋を過ぎてからやってきます。国立天文台の暦要項によれば、2026年の立秋は8月7日の20時43分。次の節気である処暑は8月23日の11時19分です。盆の期間はまるごと、暦の上では秋のなかに置かれています。

体感はまったく別です。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、東京の8月は平均気温26.9℃、日最高気温の平均が31.3℃。大阪は平均29.0℃、日最高気温の平均が33.7℃です。

そして、暑さの中身は土地によってまるで違います。気象庁が2026年9月1日に作成した気温日数の資料から、2026年8月の猛暑日(日最高気温35℃以上)の日数を並べてみます。

地点 2026年8月の猛暑日日数 平年差
札幌 0日 −0.1
仙台 1日 +0.4
東京 3日 0.0
名古屋 14日 +5.0
大阪 18日 +8.1
福岡 19日 +13.3
那覇 0日 −0.1

東京の3日と福岡の19日。同じ8月でも、条件はここまで開きます。「お盆は暑い」を全国一律の話として受け取ると、備えを誤ります。

墓所には、気温そのもの以外の要素もあります。八柱霊園が2026年7月10日に出した「熱中症予防対策についてのお願い」には、こう書かれています。「特に晴れた日の園内は、舗装や墓石の輻射熱で大変暑くなります」。石と舗装に囲まれた場所は、日陰の少ない分だけ、市街地の気温よりも体感が上がります。同じお知らせは「日傘や帽子の着用、木陰での休憩、こまめな水分補給」を挙げ、管理事務所で日傘の貸し出しを行っていることも伝えています。飲み物についても、「南門・南中央門・松飛台門・松飛台中央門・紙敷門等から墓参にいらっしゃる際は、管理事務所まで距離があるため、事前に園外の自動販売機やコンビニ等でお飲み物をご準備いただくと安心です」と具体的です。

広い霊園ほど、自動販売機までの距離が長い。これは実際に現場へ入ってみるとよくわかります。私たちが8月に施工した件数は487件で、月別では年間でいちばん多い月です。日陰のない区画で作業をすると、水は思っている倍の速さでなくなります。手ぶらで行かず、飲み物は持って入る。それだけで、お参りできる時間が変わります。

13日から16日のどこにも行けない年がある

ここまで日付の話を続けてきましたが、その日に行けるとはかぎりません。仕事が入る。体調が整わない。実家までの距離が遠すぎる。理由はさまざまです。

行けない年があること自体は、めずらしくありません。私たちがご依頼の理由をうかがった102名のうち、52.9%が「しばらく行けてなくて気になっていた」と答えています。気にかけている方ほど、行けなかった期間を重く受け止めていらっしゃる。お電話でも、その申し訳なさが先に出てくることが多いのです。

期間からずらしてお参りしても、差し支えありません。日をずらしてはいけないという決まりは、宗派の公式にも法令にも見当たりませんでした。むしろ8月の終わりや9月に入ってからのほうが、墓所は静かで、掃除もはかどります。日蓮宗が書いているとおり「しきたりは土地によって違いがある」以上、家ごとに決めてよい部分は残っています。

どうしても足を運べないときは、代わりに手を合わせてもらうという方法もあります。お盆のお墓参り代行という選択で、頼むときの考え方をまとめています。費用や流れを先に知っておきたい方は、お墓参り代行のサービス内容と料金もご覧ください。この時期は依頼が集中しますので、日程に希望があるなら早めに動くほうが確実です。

お盆のお墓参りについて、よくいただく質問

自分の家が7月盆か8月盆か、どう確かめればよいですか

菩提寺に聞くのがいちばん早い方法です。棚経(たなぎょう。お盆に僧侶が檀家をまわってお経をあげること)の日程を尋ねれば、その地域がどちらで動いているかがわかります。お寺との付き合いがない場合は、霊園の管理事務所へ。盆の期間として何日を設定しているかを聞けば、目安になります。東京都の八柱霊園のように、7月と8月の両方をお盆期間としている霊園もあります。

13日に行けません。14日や15日でも差し支えありませんか

差し支えありません。中日にお参りしてはいけないという記述は、宗派の公式サイトで確認できませんでした。中日は家にご先祖がいらっしゃる期間とされているため、その説明にこだわる方はいますが、お墓へ行くこと自体を止めた記述は見当たりません。混雑を考えると、14日や15日のほうが動きやすい年もあります。

送り盆は15日ですか、16日ですか

宗派と地域で分かれています。浄土宗は「15日(16日)」と書き、曹洞宗は「16日(地域によっては15日)」と書いています。沖縄の旧盆は旧暦7月15日が送る日です。全国共通の正解はありません。ご家庭でこれまでどちらにしてきたかを、年長のご親族に確かめてみてください。

旧盆と月遅れ盆は同じ意味ですか

違います。月遅れ盆は新暦の8月13日から16日で、毎年同じ日付。旧盆は旧暦の7月13日から15日を指すので、新暦に直すと年ごとに動きます。たとえば月遅れ盆は8月13日から16日、旧盆は8月25日から27日にあたります。曹洞宗の公式サイトも、この二つを別の言葉として書き分けています。

お盆より前にお墓を掃除しておくべきですか

曹洞宗は準備について「お盆が近づいてきたらお墓の清掃を行います。家族みんなでお墓に出かけ、草むしり、墓石の洗浄など、丁寧におつとめしましょう」と書いています。日付の指定はありません。実務としては、迎え盆の前に一度行っておくと当日が楽になります。掃除の手順はお墓の掃除の進め方と墓参のマナーにまとめました。

お盆に持っていくお供えや線香に、決まりはありますか

盆だからこう、という定めは確認できませんでした。ふだんのお墓参りと同じ考え方で構いません。お供え物の意味と供え方線香の本数と供え方の作法を参考にしてください。暑い時期なので、食べ物を置いて帰らない点だけは気をつけたいところです。

お盆とお彼岸は、どちらに行くほうがよいのですか

どちらでも構いません。両方に行く家もあれば、片方だけの家もあります。気候だけでいえば、9月のお彼岸のほうが墓所での作業は楽です。お彼岸の過ごし方で、お盆との考え方の違いに触れています。

日付より先に、迎えるという言葉がある

13日に迎えて16日に送る。この並びは、いちばん広く知られた形ではあります。ただ、宗派の公式にあたっていくと、送る日は15日とも16日とも書かれている。7月の家もあれば8月の家もあり、沖縄では旧暦のまま三日間で行われている。全国どこでも同じ、という日付はどこにもありませんでした。

それでも、共通しているものはあります。曹洞宗が迎え盆の手順に「まず菩提寺とお墓にお参りし」と書いたように、お墓へ行くという動作は、どの説明にも同じ位置で出てきます。何日に行くかより先に、迎えに行くという行為があった。日付はその後から整えられたものです。

だとすれば、13日に行けなかった年の重みは、思っているほど大きくありません。夏の霊園は暑く、道は混み、休みは取りにくい。条件がそろわない年のほうが多いくらいです。ずらして行けば、静かな墓所でゆっくり手を合わせられます。対応している市区町村でお住まいの地域を確かめておけば、行けない年の備えにもなります。お盆以外の時期をどう組み立てるかはお墓参りに行く時期の年間カレンダーにまとめました。次のお盆に、どの日を選ぶか。それを決められる材料は、ここまでで一通りそろったはずです。

お墓掃除
代行プラン

27 , 500 税込

墓石清掃・雑草除去・お花・お線香
実施後の報告書(写真・コメント付)

  • お墓1基、区画1坪、営業所から1時間以内の交通費含む

受付時間/平日10:00~18:00(土日祝休業)